なんだか肌に元気がない、肌トラブルが続いているという方は、もしかしたら「怠け肌」になっていることが原因かもしれません。いつまでもトラブル知らずの元気肌でいるためには、働かなくなってしまった肌にアプローチするケアが必要なのです。
ここでは、怠け肌の特徴とそれを改善するための簡単な日常ケアをご紹介しましょう!
50歳過ぎたら要注意の「怠け肌」とは?
そもそも、「怠け肌」とはどういった状態をいうのでしょう。ここでは怠け肌の主な特徴をいくつかチェックしていきます。
保水力低下による乾燥
年齢を重ねると、肌は自然と水分を蓄える力がだんだんと衰えていきます。そのため、しっかり保湿ケアをしていてもすぐに乾燥しやすく、後にしみやシワなどの肌トラブルにもつながってしまうのです。
肌を元気にするためにはうるおいをただ与えるのではなく、肌が水分を維持する働きを取り戻すことが重要。保水力がアップすれば、乾燥によるあらゆるトラブルが解消されていくはずです。
肌の働き低下によるくすみ
「暗ぼったい」「ハリがない」など、肌に元気がないのは肌が怠け眠っている状態だから。この状態が続くと、くすみやたるみなどの年齢トラブルを引き起こすことも考えられます。
イキイキとした元気肌にするには、肌を目覚めさせ活発に働かせることも大切。肌に栄養を与え、働くためのエネルギー補給をしましょう!
新陳代謝の低下によるごわつき
怠け肌でいちばんありがちなのが肌のごわつき。「なんだか化粧のりが悪い」「化粧水が浸透しない」といった状態です。
これは、肌の怠けによって生まれ変わる働きが低下していることが考えられます。ターンオーバーは美肌になくてはならない働きなので、毎日のケアでしっかりアプローチして肌にやる気を持たせましょう!
まずは内側から!美肌をつくる食事ケア
肌を元気にするためには、まずエネルギー源となる食事を見直しましょう。肌のもとになる食材や肌の働きをサポートする食材をたっぷり摂って、内側からモチベーションを高めていきます!
肌のエネルギー「ビタミン」
肌の働きに必要なエネルギーといえば「ビタミン」。ビタミンは肌の生まれ変わりやうるおいを保つ力、ダメージから守る力になります。
では、どのようなビタミンを摂る必要があるのか、具体的にチェックしておきましょう!
【肌に必要となる主なビタミン】
・ビタミンA:肌を強くする、抗酸化作用(肌の老化を抑制)
⇒レバー、卵、乳製品、ホウレンソウ、海苔など
・ビタミンB2:湿疹など肌トラブルの改善、肌の健康維持
⇒レバー、さば、卵、納豆、チーズ
・ビタミンB6:肌の生成をサポート、肌の免疫維持
⇒レバー、マグロ、カツオ、ニンニク
・ビタミンC:コラーゲンの分泌、抗酸化作用(肌の老化を抑制)、色素沈着の抑制
⇒赤ピーマン、レモン、キウイ、ブロッコリー、緑茶
・ビタミンE:抗酸化作用(肌の老化を抑制)
⇒魚卵、ナッツ類、オリーブオイル
ここに挙げたもの以外にも、肌に必要なビタミンはたくさんあります。ちょっとの工夫で毎日の食事にバランス良くとり入れてみましょう。
肌を作る「たんぱく質」
肌の元気を保つためには新しく生み出していくことも必須。そのためには、肌のもととなる「たんぱく質」も積極的に摂っていく必要があります。
ダイエットをしている女性はとくにたんぱく質を抜いてしまいがち。しかし、せっかく痩せても肌がヨボヨボでは本末転倒です。キレイな肌をキープするためには、お肉や魚などもしっかり食べるよう心がけましょう!
肌の働きをサポートする「亜鉛・鉄分」
「亜鉛・鉄分」は、肌の働きを促す効果が期待されています。しかし、これらは女性が不足しやすい栄養素でもあります。
亜鉛や鉄分が不足するとカラダに酸素が行き渡らず、肌どころかカラダの健康にも支障がうまれます。カキやレバー、乳製品などに多く含まれますが、摂りづらい場合はサプリメントを活用してもよいでしょう。
ダイエットをしている人、忙しい人は食事の内容が乱れてしまいがちです。これらの栄養素だけでなく「バランスの良い食事」を目標にしていきましょう。
元気肌を育む簡単スキンケア
肌を元気にしていくためには適切なスキンケアも欠かせません。ここでは、怠け肌を呼び覚ますために必要なスキンケアを紹介していきます!
クレンジング・洗顔は「低刺激」に
メイクや肌汚れをスッキリ落とすことはスキンケアの基本ですよね。しかし、落とすことに必死になって肌を傷めてしまっているケースも少なくありません。
肌に負担がかかると元気がなくなり働きを低下させる原因にもなります。怠け肌にこそ、「低刺激」を意識した優しいクレンジングや洗顔をとり入れてあげましょう。日々のケアでは以下のようなことをしていないか、改めて見直してみてくださいね。
【クレンジング・洗顔で注意すること】
・ゴシゴシ擦っている
・長時間クレンジング・洗顔をしている
・洗浄力の高いアイテムを使っている
・熱めのお湯で洗い流している
このようなケアをしている方は要注意。肌への負担を最小限に抑えてあげることが大切です。
「保水力」の高い保湿を
怠け肌の特徴である「乾燥」も、毎日のスキンケアで改善してあげましょう。
ポイントは保水力。うるおいを与えることはもちろんですが維持することも必要になります。保湿ケアの化粧水や美容液には、保水力の高い以下の成分が含まれているものを積極的にとり入れることがおすすめです。
【保水力の高い成分】
・ヒアルロン酸
・セラミド
・トレハロース
・フィトスフィンゴシン
これらの成分は肌にうるおいを与えると同時に肌奥で水分を蓄えることにも長けています。肌の元気を高めるためにも、保水力の高い成分に注目してみましょう!
肌力を高める「+αケア」
肌をイキイキと働かせるために、基礎化粧品に+αのご褒美ケアをとり入れるのがおすすめ。では、どのようなケアをプラスすればいいのか、ここでいくつかピックアップしてみました。
【ご褒美ケア①オイルマッサージ】
①オイルを手に適量とり、体温で温めておく
②頬にのせ、中3本の指先で優しくクルクル円を描きながらマッサージする
③額にのせ、頭皮に向かってクルクル円を描きながらマッサージする
④顎や鼻周りなど、細かな部分は指先で撫でるようマッサージする
⑤最後にぬるま湯でオイルを洗い流して完了
おすすめはクレンジングや洗顔後のタイミング。肌に必要なうるおいを与えながら、肌をほぐして活性させます。
【ご褒美ケア②シートマスク】
①化粧水で肌を整えておく
②シートマスクを顔全体にのせる
③使用時間を守って放置
④剥がしたらクリームなどでうるおいを閉じ込める
浸透力を高めるために、シートマスクの上からホットタオルをのせるのもおすすめ。長時間のケアは逆に乾燥を招くので、使用時間はメーカーの指示に従って行いましょう。
これらの+αケアは、毎日行ってしまうと今度は肌を怠けさせることにつながってしまいます。週末のスペシャルケアにしたり、多くても週に2~3回程度にしましょう。
簡単ケアで元気みなぎるイキイキとした肌へ!
肌の衰えや加齢による老化現象は防ぎきれないものですが、年齢を重ねてもイキイキとした元気みなぎる肌は目指すことができます。日常のケアの見直しで、怠け癖のついた肌に活力を与えていきましょう!