50代に見られる五十肩は、肩が炎症を起こして痛みを伴う症状です。
五十肩になる原因は実はまだはっきりわかっていません。
しかし、五十肩に悩まされている人が多くいるのも事実です。
そこで今回は五十肩の症状や対処法、予防法などについてご紹介をしていきます。
五十肩の原因
五十肩の原因ははっきりとはわかってはいませんが、加齢とともに骨や軟骨、靭帯や腱などが老化してしまうことが主な原因だと考えられています。
また、激しいスポーツをして肩を酷使していた過去があったり、糖尿病や血中脂質の高値、ディスクワークなども原因の1つだとされています。
五十肩の症状
・肩が緊張し硬くなっている
・服の着脱の時に痛む
・腕を後ろに回す動作が辛い
・寝返りをすると肩が痛い
・肩を動かしただけで痛む
・腕を上に長時間上げていると痛みや違和感がある
これらの症状は、ほとんどが左右どちらかの肩に起こります。
この肩の痛みは、加齢による筋肉の老化や関節の変性、血液循環による肩周辺に炎症が起こります。
また、五十肩は「急性期」「慢性期」の2つに分けられ、症状によって痛みや肩に感じる違和感も変わってきます。
五十肩の「急性期」「慢性期」の違いは?
急性期
肩を動かした瞬間や、腕を上げた瞬間など、動作をしたときで、主に片側の肩から指先まで痺れるような強い痛みがあるのが特徴です。
そのしびれや痛みはその日のうちに治ることがほとんどなく、数日間~数週間続き、だんだん治ってきます。
慢性期
慢性期は、急性期の後に訪れます。
急性期に感じたしびれや痛みが解消されず、肩をスムーズに動かすことがでできなかったり腕が肩より上に上がらないという特徴があります。
また、急性期に感じた鋭い痛みは、次第に鈍い痛みに変わります。
五十肩は一般的な肩こりと違うの?
寝違いや筋違い、姿勢の悪さで起こる肩こりは、筋肉疲労による血液循環の悪化による一般的な肩こりです。
五十肩の場合は、
・腱の炎症によるもの
・腱板の損傷や断裂によるもの
・骨と腱板の間にある「肩峰下滑液包炎(えんぽうかかつえきほうえん)」や「石灰沈着」によるもの
これらが挙げられます。
五十肩かどうかの確認方法
①両腕を前から真上に上げる。このとき、上げた腕は耳より後ろまで上げるようにする。
②手のひらを上に向けたまま両腕を真横に広げ、広げた腕をそのまま真上に上げる。
③両腕を肩の高さまで上げ、肘を90度曲げで上下させる。
④両腕を背中に回す。
⑤両腕を頭の後ろに回す。
①〜⑤番は、五十肩の症状がある場合に行うとどれもスムーズにできないものです。
できないものが多いほど五十肩の可能性が強いと考えることができます。
五十肩の対処法
急性期の突発性の激しい痛みは冷やす
服の着脱時や洗濯物を干したとき、木の手入れをしたときなど、腕を動かしたとき突発的に激しい痛みがある場合は、急性期の五十肩です。
この場合は、湿布や保冷剤を利用し痛む部分より広い範囲を冷やしましょう。
慢性期の腕が上がりにくい、肩が動かしにくい場合は温める
急性期に感じた痛みやしびれから、腕が上がりにくくなったり肩をスムーズに動かすことができない場合は、悪くなっている血流の促進を促す必要があります。
お風呂に浸かったりホットタオルを当てるなどして温めてあげましょう。
肩を後ろに動かす体操を行う
①手の甲は背中側に向け、両手を背中の後ろに回す。
②肩の痛みのある手首をもう一方の手で持ち、胸を張って両腕を背中から少しずつ離していく。
③少し痛みを感じる位置で止め、その状態を10秒キープする。
両腕5回を目安に行いましょう。
五十肩の予防法
適度な運動をする
50代は行動範囲が狭まりがちなので、運動量も少なくなってしまいます。
そのため、積極的に運動をすることが重要です。
例えばラジオ体操なんかはどうでしょうか。
幼い頃から親しみのあるラジオ体操は気軽に始めることが可能だと思われます。
1つ1つの動作を大きく、体を伸ばすイメージで行いましょう。
タオル体操を日課にする
タオルを使った、その名も「タオル体操」は、タオル一本あれば気軽に始めることができます。
①タオルの左右の端を持ちピンと張る。
②そのままタオルが張っている状態で頭の上に持っていき腕を片方に動かす。
③3秒キープして反対側も行う。
痛みがある場合は無理は禁物ですが、1日1回、片側10セットを目安に行いましょう。
まとめ
五十肩の原因ははっきりとはわかっていないものの骨や軟骨、靭帯や腱などが老化や、激しいスポーツをして肩を酷使していた過去、糖尿病や血中脂質の高値、ディスクワークなども原因の1つだとされています。
五十肩は、左右のどちらかに痛みや違和感を覚え、
・肩が緊張し硬くなっている
・服の着脱の時に痛む
・腕を後ろに回す動作が辛い
・寝返りをすると肩が痛い
・肩を動かしただけで痛む
・腕を上に長時間上げていると痛みや違和感がある
といった症状があります。
また、五十肩は突発的に痛みが発生する「急性期」と痛みが鈍くなり腕が上がりにくくなる、急性期の後に起こる「慢性期」の2つに分けられます。
一般的な肩こりは、寝違いや筋違い、姿勢の悪さで起こる肩こりは、筋肉疲労による血液循環の悪化によっておこりますが、五十肩の場合は、
・腱の炎症によるもの
・腱板の損傷や断裂によるもの
・骨と腱板の間にある「肩峰下滑液包炎(えんぽうかかつえきほうえん)」や「石灰沈着」によるもの
が原因です。
五十肩かどうかの確認方法は、両腕を耳より後ろまで真上にげたり、手のひらを上に向けたまま両腕を真横に広げ、広げた腕をそのまま真上に上げる動作、両腕を肩の高さまで上げ、肘を90度曲げで上下させた動作や両腕を背中や頭の後ろに回し、スムーズにできないものが多いほど五十肩の可能性が強いと考えることができます。
五十肩の対処法として、急性期の突発性の激しい痛みは冷やし、慢性期の腕が上がりにくい、肩が動かしにくい場合は温めます。
このほかに両腕を背中に回し痛みのある方の手首をもう片方の手で持ち、胸を張って背中から離していき、少し痛みを感じる位置で止め、その状態を10秒キープする体操を両腕5回を目安に行いましょう。
五十肩の予防法はラジオ体操を行なったり、タオルの左右の端を持ちそのままタオルが張っている状態で腕を頭の上に持っていき片方に動かし3秒キープする体操を1日1回、片側10セットを目安に行いましょう。