50代になると、若い頃より髪のボリュームや量が減っていたなと気付くものです。分け目やおでこが広くなったりしては、慌てて髪でカバーしてしまうこともあります。
美容維持となるとどうしてもスキンケアに重点を置いてしまいます。しかし、肌の一部である頭皮や髪も同時に老化し始めており、適切なヘアケアが必要です。
ま、頭皮環境が良くないことでも、髪が抜けやすくなったりパサついたりします。そのままにしておけば脱毛にもつながるので、髪の美容のために今からダメージ別にヘアケアをしましょう。
ここの記事では、50代に起こりやすい髪のダメージの原因と対策法を、抜け毛、乾燥、フケの3つに分けてお伝えします。
ダメージ①抜け毛

50代になって髪のダメージを感じさせるのが抜け毛です。ブラッシングや洗髪のたびに、ゴソッと抜け落ちるのはショックです。なぜ50代になると髪が抜けやすくなってしまうのか原因を見てみましょう。
女性ホルモンの減少
女性の美容を維持しているエストロゲンが加齢によって減少すると、髪が抜けやすくなります。エストロゲンの分泌が少なくなると、頭皮のターンオーバーが悪くなり育毛を促進することができません。そのため抜け毛や薄毛が目立つようになります。
毛周期の乱れ
髪には毛周期があり一定のサイクルで髪の再生が繰り返し行われています。しかし、50代になると女性ホルモンの減少などが原因で乱れやすくなります。ヘアサイクルが乱れると本来成長すべき期間が短くなり、髪が短いままとどまってしまいます。通常成長期は5年ほど続きますが、しっかり成長できない髪は、早めに抜け落ちてしまう休止期に入ってしまいます。
ストレス
ストレスがたまると自律神経が乱れ、男性ホルモンの分泌が多くなってしまいます。男性ホルモンであるテストステロンが、5αリダクターゼと結合をしながら、やがては髪の成長を抑えるTGF-βに変化します。
50代は熟年の冷静な態度が現れる時期でもありますが、同時に更年期を迎えて気分が不安定になりやすいです。もちろんストレスは良い意味のものもあるので、うまく掛け合わせながら解消していくと良いです。
更年期症状
抜け毛と同時に更年期症状に悩まされる50代です。更年期症状は全身のあちこちに不快症状をもたらしますが、抜け毛もその一つです。直接抜け毛を引き起こすものではありませんが、不眠や情緒不安定がストレスとなり、間接的に抜け毛の原因となります。
抜け毛の対策法
50代の抜け毛を防止するにはまず毎日ストレスのない生活を送ることです。ストレスは以下のようなジェスチャーで解消できます。
- 十分な睡眠
- 適度な運動
- 趣味に没頭する
- 友人とのおしゃべり
- 美味しいものを食べる
- セロトニンを増やす
また女性の美容成分であるエストロゲンを増やしたり、自律神経のバランスを保つためにも以下の食品を食べましょう。
- バナナ
- イワシ
- 牛乳
- 大豆
ダメージ②髪のパサつき

髪がパサつきやすくなるのも50代のヘアトラブルの一つです。髪がボリュームダウンしたりツヤがなくなってしまいます。おまけに白髪も混じっては肌の美容ケアをしていても魅力が高まりません。50代の髪が乾燥してしまう原因を早速チェックしましょう。
加齢によるタンパク質の凝集
加齢とともに髪のケラチン(タンパク質)が寄せ集まってしまい、水にしっかり馴染めずに髪の乾燥を引き起こします。そのままケラチンがまとまったままになると、枝毛や切れ毛へと進行します。
強い成分を配合したシャンプーを使っている
肌と同様に50代の髪は潤いも減少していることから、洗浄作用の強いシャンプーを使用しているとすぐにパサつきが起こります。髪のベタつきを落とすには優秀ですが、過度に皮脂を落としてしまいます。頭皮や髪をガチガチにして乾燥させてしまう、以下のような洗浄力の強い成分は控えましょう。
- ラウリル硫酸カリウム
- ラウリル硫酸ナトリウム
白髪染め
若い頃はファッションの一部として染めていた髪も、50代になれば白髪染めのためと目的が変化します。興味がなくても余儀なくヘアカラーをしなければならず、髪が乾燥しやすくなります。髪への美容成分を配合した白髪染めも見つかりますが、コスパが良いからと行き当たりばったりに購入すると、髪にダメージを与えるヘアカラーを使ってしまうことになります。
ヘアカラーは髪のキューティクルに包まれたコルテックスという部分に入り込みます。コルテックスには髪の潤いを守る水分をたっぷり含んでいます。しかしヘアカラーによって過激に乾燥してしまい、パサつきを生じさせてしまいます。
髪の乾燥を防ぐヘアケア対策法
まず、ケラチンが水と馴染まない場合による乾燥は、ビタミンB6を含むシャンプーやトリートメントなどでヘアケアすることをお勧めします。ビタミンB6は、ケラチンの集合をほぐしてくれるので、しっかり髪が保水できます。
また、洗髪中にも髪がガチガチしてしまうシャンプーの代わりに、ノンシリコンシャンプーやアミノ酸系シャンプーを使用しましょう。
ヘアカラーは、アンモニアフリーのものが基本です。またオーガニック美容成分を配合しているものなら髪の乾燥を防止できます。ヘアケアをしながら染めることができるカラートリートメントもおすすめです。
ダメージ③フケ
50代だからと急にフケになることはなく若い人にも起こる症状です。しかし50代では加齢により頭皮が乾燥しやすく、急にフケが増える傾向があります。
血行不良
ほぼ女性ホルモンの分泌がなくなる50代では、血行不良になりやすいです。また運動不足になったりすることでも、頭皮を含む全身の巡りがスローになりがちです。血行が悪くなると新陳代謝も低下するので、フケが起こりやすくなります。
パーマ液
パーマをかけると髪や頭皮にかなりのダメージを与えます。パーマ液に含まれるアンモニアが頭皮を乾燥させては、フケやかゆみなどの原因になります。目や鼻にもツンとするほどの強いアンモニアは、どれだけ頭皮に刺激を与えてしまうのかわかります。
角質層の乾燥
50代では肌だけでなく頭皮の潤いが減少します。そのた、角質層がパラパラとフレーク状になってはフケが発生します。そのうち頭皮の潤いを保つことができず、頭皮自体も乾燥してしまいます。放っておけば薄毛になるリスクも高まります。
フケのヘアケア対策法
頭皮の血行促進には、マッサージやツボ押しがおすすめです。入浴後に育毛剤をプラスして行えば、リラックス効果も得られます。
パーマでフケが出てしまう場合は、ストレートヘアをキープするのがベストです。どうしてもパーマヘアを維持したい時は間隔を開けるようにしましょう。
乾燥によるフケでは低刺激のシャンプーを使用したり、トリートメントで潤いを補給しましょう。
50代のヘアダメージを適切なヘアケアで改善!

50代のヘアダメージは体の内側から起こるものが多いです。女性ホルモンの活性化や血行促進などを実行しながら、ヘアケアを行うことが美髪のポイントになります。また、普段使用しているシャンプーやヘアカラーなどの液にも気を配り素敵な髪を維持しましょう。
コメント