終活ということばが世間に広まり、近年では終活アドバイザーと呼ばれる人たちが現れました。
終活とは人生の最期をより良いものにする為のですが、何も知らずに終活をひとりで行うには心細かったり不安になったりします。
そんな時に頼れるのが終活アドバイザーと呼ばれる人たちです。
終活アドバイザーとは

終活アドバイザーとはユーキャンの資格講座の中のひとつです。
終活アドバイザー講座を受講し検定に合格した後、終活アドバイザー協会に登録を行うことで終活アドバイザーの資格が授与されます。
終活は葬儀・お墓・遺産相続・資産管理・終末医療・介護・老後の生活など多岐にわたります。
これらの各分野における知識を習得し、総合的に終活を行う人たちへアドバイスやライフプランニングのサポートを行うのが終活アドバイザーの役割になります。
高齢化が進み超高齢化社会となってきている今、ひとり暮らしの高齢者が増え続けている日本ではその必要性が高まってきています。
終活アドバイザーは以下の資格との組み合わせでより高度で専門的なサポートやアドバイスを行えます。
- ケアマネージャー
- フィナンシャルプランナー(FP)
- 行政書士
- 葬祭業者
これらの職種の人たちであれば、それぞれの仕事内容に加えて終活アドバイザーとしての知識が加わることにより更に適切なサポートやアドバイスが行えるようになります。
具体的な説明は後程。
終活アドバイザーになるには

終活アドバイザーになるには最初に説明したようにユーキャンの終活アドバイザー講座を受講して試験に合格する必要があります。
講座の金額は教材費・指導費・消費税を含めて3万5000円となっています。
教材はイラストや事例が豊富に含まれ工夫の凝らされたメインテキストが3冊と副教材としてエンディングノートが入っています。
標準学習期間は4ヶ月でその中に3回の添削指導と修了試験が行われます。
合格基準としては毎月の課題を提出し、修了試験で60%以上の得点を取るのが条件になります。
修了試験のテストは自宅で行われマークシート方式が採用されています。
テスト内容は教材を使用して勉強して学んだ終活の基礎から財産管理、年金や社会保障制度の基礎、医療や介護のライフプランニング、葬儀や死後手続き、相続に関する事です。
もし、不合格になった場合でも再度試験を受け直すことが可能です。
また、8ヶ月間はサポート期間がありますから実質合格率は100%といえるでしょう。
合格した後に終活アドバイザー協会に登録を行いますが、登録の際には登録料が4000円と年会費が6000円必要になります。
講座の料金と合計して終活アドバイザーとして登録されるまでに4万5000円が必要な計算になります。
終活アドバイザーを活かす資格が重要

終活アドバイザーの資格を取って出来ることは第一に終活を行う方へのアドバイスが挙げられます。
終活は幅広い知識が求められますから資格を取得したというのは相談する側からすると、ひとつの安心材料になります。
前述しましたが、終活アドバイザーは他の資格と組み合わせるとより高度で専門的なサポートやアドバイスが出来るようになります。
実際にどのような効果を発揮するか説明していきます。
終活アドバイザーとケアマネージャー
終活を行うタイミングとして最も多いのは病気で入院したり、介護が必要になってきたりしてからでないでしょうか。
支援が必要な方や家族からの相談に応じ、最適なサービスが受けられるように総合的なコーディネートやマネジメントを行い医療・介護関係者との橋渡し的存在になるのがケアマネージャーです。
その橋渡し的存在で、本人や家族にとって身近で頼りになる存在のケアマネージャーが終活アドバイザーの資格を持ち、遺産や相続・葬儀などの相談が出来れば本人だけでなく家族も安心でしょう。
何でも相談できるケアマネージャーは、それだけで心強い味方になり得るでしょう。
終活アドバイザーとファイナンシャルプランナー(FP)
終活の中でもお金の問題は遺産・年金・保険・税金と幅広く知識が必要になります。
その専門性の高さから手続きで相談や依頼をする方は少なくありません。
くらしとお金の専門のファイナンシャルプランナー(FP)ですが、ここに終活アドバイザーの知識が加わることで人生の最期を締めくくる為のライフプラン設計に強みを持つようになります。
実際に老後資金・医療や介護費用・葬儀費用・死後手続きまでのお金の相談を全て1人の人に任せられるのは利用する側からすると心強い味方です。
終活に強いファイナンシャルプランナー(FP)は今後ニーズが増していくでしょう。
終活アドバイザーと行政書士
FPはくらしとお金に関する専門家ですが、行政書士は手続き関係の専門家と言えます。
人生の後半や亡くなられた後の手続きは思いの外多いものです。
終活アドバイザーの知識を持った行政書士は遺言・相続・生前贈与・後見人の相談に特化した存在であると言えます。
他の士業との差別化という観点から見ても遺言・相続・生前贈与・後見人に特化した行政書士は今後終活の場において活躍が見込まれます。
葬祭業者
終活というと葬儀のことを考える方が多い事だと思います。
その葬儀を行う葬祭業者が終活アドバイザーの資格を持つということは葬儀だけでなく、より広い範囲での相談にのったりアドバイスを行ったり出来るようになります。
終活はある一部分だけを考えるというより、全体を通して考える必要があります。
ですので、葬儀業者にしても葬儀以外の幅広い知識が求められるので終活アドバイザーの知識は有効ということになります。
まとめ
終活ということばが広まり終活に興味を持たれる方が非常に増えました。
しかし、終活ということばが独り歩きしている現状は否めません。
終活アドバイザーのような資格もいくつか出てきており、今後は終活を行うのが当たり前で行いやすい環境になっていくのではないでしょうか。
この記事が終活に興味がある方へ、お役に立てれば幸甚です。
コメント