50代・60代を迎え、お墓参りに行く機会が以前よりも減っていませんか?
「足腰が衰え遠方にあるお墓になかなか行けなくなった」
「子供に迷惑をかけたくない」

そういう思いから、今まであったお墓を撤去してお骨を永代供養墓に納骨したり、自分の手元に置いておく「墓じまい」を行う人が今、急激に増えています。

墓じまいは、自分で決めたからといって勝手に行うことは出来なくなっており、あらかじめ決められた手続きをしなければいけません。

またそれに伴って、まとまったお金がかかるのです。
墓じまいの費用は総額で50万円~100万円は必要だといわれます。

なぜ墓じまいにはそんなに費用がかかるのかをこちらで詳しくご紹介していきますね。

なぜ墓じまいをするのか?

お墓バックに綺麗な花

なぜ50代・60代になると墓じまいをしようと考えるようになるのでしょうか?

一番多い理由としては50代・60代になり今あるお墓が自宅から離れていて、以前は行けていた墓参りになかなか行けなくなったことが挙げられています。

そしてお墓までの交通の便が悪いと、若い時は平気だったお参りが体力的に苦痛になり、
足が遠のかざるを得ない状況になることも原因です。

またお墓を守っていく経済的な苦労を自分の子供には負わせたくないと
自分の代で墓じまいを決める方もいます。

少子化の影響で跡継ぎがいない場合や、古いお墓の場所を移して新しくしたい、
今の家の近くにお墓を移したいなどが墓じまいを決める理由となっているのです。

墓じまいを行う際には家族だけで決めてしまわずに、
後々のトラブルを防ぐためにも必ず親戚に相談や報告をしておきましょう。

 

役所への手続きも必要な「墓じまい」の流れ

 

墓じまいといっても、具体的にどういうことをするのかわかりにくいですよね。
こちらで墓じまいの流れを簡単にご説明します。

  1. 墓じまいをした後のお骨をどうするのか考え、新しい墓地や納骨先の準備をする
  2. 今の墓地、霊園の管理者へ墓じまいをすることを連絡する
  3. お墓を更地にして返すために、墓石を撤去してくれる石材店を探す
  4. 今のお墓からお骨を取り出す際、僧侶に依頼して閉眼供養を行う
  5. 墓石を動かしお骨を取り出す
  6. 墓石を撤去・処分して、今のお墓を更地にして返す
  7. 役所で「改葬許可申請」を行う
  8. お骨を移動させて納骨をする

 

こうして見てみると、役所への届け出や業者への依頼などすることが沢山あり、費用がかかる以外にも50代・60代の方々には大変な労力が必要なことがわかります。

墓じまいにかかる各費用の相場はいくら?

こちらでは墓じまいにかかる各費用の内訳をみていきましょう。

豚の貯金箱

■必要書類にかかる費用 数百円~数千円

墓じまいをして別の場所に埋葬する際には「改葬」という手続きが必要です。
そして改葬をするには現在の墓地がある場所の市町村役場に行き、「改葬許可申請」を必ず行わなければなりません。

改葬許可申請を行うには「受入証明書」と「埋葬証明書」が必要です。
●受入証明書 新しくお骨を移す墓地に依頼する、納骨を許可したことを表す書類
●埋葬証明書 現在の墓地に依頼する、誰のお骨が埋葬されているかを表す書類

■閉眼供養(魂抜き)の儀式のお布施 2万円~5万円

お墓からお骨を取り出す際には閉眼供養の儀式を行います。
お墓には亡くなった方々の魂が宿るといわれていますので、その魂を僧侶に頼んで抜いてもらうのです。
私達が普段行っている法要と同じくらいのお布施を渡すと考えるとよいでしょう。

■お墓を撤去する作業の費用 10万円~30万円

墓じまいの際には、今ある墓石を撤去して更地にし墓地の管理者へ返却しなければいけません。
費用の目安は1平方メートルあたり10万円です。
クレーン車などが使え、短時間で作業が済めば費用を安く抑えられます。
しかし機械がまったく入らない場所にある場合や、土葬など人の手作業のみでしか行えない場合は追加費用がかかり、50万円を超える高額になることもあります。

■遺骨のメンテナンス費用 2万円~3万円

お骨をきれいに洗ったり散骨用に粉骨にする場合、専門業者に依頼します。

上記以外に、現在お墓が菩提寺にあり別の場所へ改葬する場合、お寺に今までの感謝の気持ちを込めて「離檀料」として5万円~20万円が必要です。

墓じまいをしたあとの納骨方法とその費用は?

墓じまいを終えた後、ご先祖様のお骨をどう供養していくのかによって、かかる費用も変わってきます。こちらで主な方法と、相場の金額を見てみましょう。

■永代供養 10万円~100万円

永代供養墓は、お寺や霊園の管理者が遺骨の供養をしてくれるお墓です。
将来無縁墓にならないようにと永代供養を選ぶ人々が増えてきています。

最初から合祀の場合と、納骨堂に安置したのちに合祀にする場合では費用がかなり変わってきますので、よく検討して選ぶようにしましょう。

■手元供養 3万円~10万円

お骨を骨壺などにいれて自分の身近に置き、日々供養する方法です。故人への思いが強い方にはこの方法が好まれています。
最近はお骨をアクセサリーなどに加工して身につけたり、オブジェとして家に飾る方もいるようです。

■散骨 5万円~30万円

お骨を細かく砕き粉骨にして海や山、空などに撒いて自然に還す方法です。
最近は生前の故人の希望で散骨を行う方々も増えてきています。

■樹木葬 5万円~80万円

墓石の代わりに樹木をお墓(目印)とする新しい自然葬の1つです。

霊園や墓地など許可を得た場所に埋葬しなければいけないためお金はかかりますが、墓石を新しく購入するよりも費用は抑えられます。

上記の方法以外では、新たにお墓を建てる際には150万円~200万円、その場合お墓に魂を入れる開眼供養代が2万円~5万円必要です。

 

墓じまいのまとめ

このように墓じまいには様々な工程があり、まとまった費用が必要となります。
ご先祖様が代々守ってきたお墓を墓じまいするのは、お金の問題以外にもとても辛い思いがありますよね。

白黒お墓の写真

ですが、墓じまいを選ばざるを得ない方が多くなっているのも事実です。

50代・60代の方々がこれから向き合っていかなければならない問題ですので、墓じまいの内容や費用の内訳を理解して今後に生かせるようにしておきましょう。