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【新大人】お花を極める事13年、新たなるステップへ ー西村さえこー NO.5

はじめに、新大人とは。

「かつては、シニア。いまでは、新大人。」
私たちは、年を重ねるごとに前向きな意識を持つ成熟した中高年世代を「新大人世代」と呼んでおります。

「新大人」と呼ばせて頂いている方々の歴史や、小さな趣味から本格的な特技まで、大小問わず魅力を発信して参ります。

Playfull編集部

今回はお花の講師である、西村さえこさん(以下 西村)を取材した。
講師だけでなく、オフィスワーカーとしても働き、育児に家事と多忙である。

そして今回フューチャーするお花の業界は厳しい世界。
年々教室も増え、お花の先生業も集客が難しい状況にある。

目次

西村さえこ

西村さえこ

西村さえこさん

メインの仕事はフラワー講師。
土日メインで講師をしているが、週3日はプロダクション関係で、11時~16時で働く。
フラワー講師の専門はアーティフィシャルフラワー※1やプリザーブドフラワー※2
最近は専らアーティフィシャルフラワーをレクチャーしている。

※1プリザーブドフラワー:本物のお花を生花に近い状態で保存している。よりフレッシュ。※2アーティフィシャルフラワー:精工にてきている造花。今はこちらの人気が強い。

壁掛けようのお花

西村さえこ講師の作品:母の日レッスン(壁掛け&リボンベースのアレンジ)

Playfull編集部(以下 PF)「ご出身はどちらですか?」

西村「埼玉(生)まれ、4歳から東京で過ごし、御年47歳。ただ、いまだに渋谷の人込みになれません(笑)」

西村は昔から引っ込み思案で、人前にでるのが嫌だった。
そこで母親が、幼稚園から好きだった絵の習い事へ導くことに。
そこから水彩画や油絵を習うことになり、暫く続けていた。

PF「絵以外に興味が持てた事はありましたか?」

西村「小学校4年生からヨーロッパの映画も好きになりました。
特にフランスの青春映画『ラブーム』。
すごく主人公のソフィー・マルソーという女の子が可愛くて、佇まいなど雰囲気に憧れるものがありました。
また、音楽も好きでしたね。何度もヒアリングしたのを憶えています。」

当時は女、水野治夫と呼ばれるぐらい映画に夢中になったそうだ。
当時は誰かの前に立つことは恥ずかしいと感じていたが、歳を重ね、表現する事が好きになっていく。

PF「お花の講師以外で、お仕事は何されていますか?」

西村「週3日プロダクション関係で、11時~16時で働いております。今、主宰をやるにあたり、こちらの仕事も活かされることがありますね。
例えば、資料作りなどのデスクワークの他にも、今の若い方たちのニーズを知る上で貴重な経験になっています。」

お花との出会い

幼いころからのヨーロッパ好きに拍車がかかり31歳からフラメンコを7年続けている。

西村「丁度、フラメンコをやり始めた時に、お花に興味が沸いてきた。」

何か表現したいと思っていたとき、最初はインテリアコーディネーターの勉強していた。
しかし、自身の結婚式で、飾っていたプリザーブドフラワーを見て、一目惚れをした。

西村「これだ…資格を取ろうと、なりました。その時までは、お花が好きだったけど、生花の最期がすごく切なく、お花を生業にするとは考えていませんでした。ですが、本当にこれを期に考え方が180度変わりました。」

ただの興味ではなく、結婚式が終わった後、すぐに具体的に調べ出した。まさに、思い立ったが吉日だ。

ブーケ

西村さえこ講師の作品:ブライダルブーケ

お花の勉強

お花と真剣に向き合い、修練の場を<JPFA>日本プリザーブドフラワー協会に求めた。
2005年~2018年まで所属し、様々な経験を積む。

レッスン風景(パソナ)

パソナ様主宰のレッスン風景

西村「お花と向き合う人生をまるまる13年間、協会にお世話になりました。」

感謝の言葉をかみしめるように、語っていた。

そこでは、花に関する知識や表現を学び、更には人脈も自然と出来上がっていった。
習得したものは多岐にわたり、もちろんお花を生ける技術だけでなく、マーケティングや指導方法も学んでいく事になる。

私が特に気になったのが、企業とのコラボレーションだ。

ヒューマンリソシア

ヒューマンリソシア様主宰のレッスン風景

西村「リプトンとコラボレーションでレクチャーした際に、勉強させて頂いたのが、配色の気遣いでした。
リプトンのご依頼でニューヨークピンクという色を選択しました。それは来場される方々の年齢も熟知し(研究し)、開催されたレッスン。
個々の思いや学びたいニーズを捉えていて、非常に勉強になりました。」

どんなことでも、学ぶ姿勢を忘れず、それが今に繋がっている。

桂由美ブライダルハウス様ドレス画像1

桂由美ブライダルハウス様ドレスの画像1

悩み

PF「挫折感のようなものはありましたか?」

西村「挫折というより、集客には常に悩んでいました。出産もあり、リーマンショック後に復帰となりましたが、お花を習いに来る方が本当に少なくなったと思います。」

ただ、気持ちが落ち込む時期があったというわけではなく、常に前向きにとらえていた。
つまり、今の現状を客観視できていたという事だろう。
闇雲にではなく、常に模索しながら突き進んでいた。

西村「それに皆様から『先生のお花が好きです』『不器用だったのにこんなに綺麗にできた』という一言一言がとても活力になりました。」

10年前以上から、今現在も習いにくる方もいるそうだ。
それは西村の丁寧な指導があってこそ。
更には、様々な企業とのコラボレーションで培ったノウハウが生きていると感じる。

これらは季節に合わせた作品の一部。

リース

西村さえこ講師の作品:クリスマスリース

サマーシェルアレンジ(プリザーブドフラワー)

西村さえこ講師の作品:サマーシェルアレンジ(プリザーブドフラワー)

次の段階へ

西村はこの13年間で主宰としてだけではなく、多くの現場で経験を積できた。
特に企業とのコラボレーションで、マーケティングにも興味が沸いていた。

桂由美ブライダルハウス様ドレス画像2

桂由美ブライダルハウス様ドレスの画像2

そこで、お花の知識を皆に分かりやすく伝えたい、お花のあらゆる面を知ってほしい、という思いを基軸に、
お花業界の底上げをしていく事を次なるステップとして、捉えていた。

つまり、お花業界のニーズを作り出す事。そして、それを次ステージに繋げること。

パソナ表参道

パソナ表参道店でのレッスン風景

西村「実は今の平日のお仕事でもあるプロダクションに入ったことも、マーケティングの戦略を学ぶためのステップと感じています。
もちろん、過去の仕事も同じく大変勉強になりました。
花講師として伝える事は勿論、自分を売り込む戦略や、企業とのコラボレーションを考えて、次の需要を作り出す必要性を感じております。」

主宰のアーティフイシャルフラワーベーシックコース

西村さえこ講師の作品:主宰のアーティフイシャルフラワーベーシックコースの作品

プレイフルより

多くの企業からの依頼で、アカデミーやイベントに呼ばれ指導を行っていた過去。
そして13年間で培ってきたスキルや人脈は、今は宝となり、輝き始めている。

もちろん仕事や育児をしながら、フラワー講師のスペシャリストになる事を諦めず邁進してきたことは、かなりの徒労があったと思う。

その積み重なりがあって、今がある。彼女が目指す場所は、そう遠くない未来だと感じた。

シリーズ早くもNO.5となったが、皆さんに言えることは行動力。
夢に向かうパワーは、真っすぐでいて力強い。見習わなければならない事が多い。

<西村さえこ講師>

西村さえこ プロフィール写真
西村さえこ

ホームページ: http://www.recreoshop.com/

アメブロ: https://ameblo.jp/saenish/
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